厳しいコース設定でなければ日本女子ツアーのレベルは上がらず、世界では戦えない
ゴルフはコースとの戦いである。今年の日本女子オープン会場は井上誠一設計の烏山城CC(栃木)であり、打ち上げ、打ち下ろしのホールが多い。
ほとんどのホールはグリーンが砲台状にせり上がっている。グリーン奥のラフは短く刈り込まれているので、オーバーしたボールは途中で止まらずに下まで転がっていく。
だから、ティーショットだけでなく、グリーンを狙うときも高弾道ボールでないと止まらない。
大会3日目まで雨の影響が残り、グリーンが軟らかいためボールはよく止まり、あまり転がらなかった。
ところが最終日になってグリーンのコンパクション(硬さ)もかなり戻ったので、グリーンをとらえてもボールが止まらずにグリーンをオーバーしてスコアを崩す選手が多かった。
優勝した勝みなみはオフの間、厳しいトレーニングを続けて体づくりをし、スイングもかなり変わった。以前からかなりアップライトなスイングをしていたので疲れてくるとバックスイングで体のひねりが浅くなり、右に押し出すショットが出て、スコアを崩すことがあった。