V逸決定的な巨人にドラフト“隠し球”が! 変則サイド投「青柳2世」の社会人を指名へ
■「リリーフの切り札になり得る投手」
その川瀬に熱視線を送るのが巨人だ。
指名解禁となった昨年から担当の岸スカウトが密着マーク。プロ9球団のスカウトが訪れた先月の都市対抗近畿地区2次予選を、巨人の新スカウト部長に就任した水野雄仁スカウト部参与も視察。「阪神の青柳」を引き合いに出して評価していた。
巨人はこれまで強みだった投手陣が8日現在、チーム防御率3.57(リーグ4位)と崩れ、V逸が決定的となっている。
さるチーム関係者がこう言った。
「今年は先発もリリーフ陣も苦しかった。青柳のように最多勝を争う先発の柱になってくれるに越したことはないけど、下位指名になりそうなので、まずは中継ぎ要員として。現チームには左の中川、高梨、大江といった左の変則、もしくは変則気味の投手は数人いるが、右の変則投手がいない。『右の強打者を抑えてくれる、リリーフの切り札になり得る投手』というのが、原監督や一軍首脳陣の要望なのです」
大塚淳弘球団副代表兼編成本部長は「1、2位は投手。(人数は)本指名で5人、クジの状況で6人くらい」と明言している。川瀬は「隠し玉」として5、6位の指名が見込まれる。ただし、地元の阪神もリストアップしているだけに、ドラフト直前まで駆け引きが続きそうである。