阪神“数字上”は優勝なのに…V逸の原因は「失策数86」4年連続リーグ最多のザル守備
26日の最終戦に完封負けし、V逸が決まった阪神。数字を見ると優勝できなかったのが不思議だ。この日、高津監督が宙を舞ったヤクルトは残り2試合に連勝しても75勝。77勝の阪神が勝ち星では上回る。対戦成績も広島に12勝12敗1分け以外、他の4球団には勝ち越している。一騎打ちとなったヤクルトにも13勝8敗4分け。1点差試合だって25勝15敗と接戦にも強かった。交流戦も11勝7敗で2位だった。
結局、引き分けの差(ヤ18、阪10)、ヤクルト以上に負けたことが大きかったわけだが、4年連続リーグ最多の失策数(86)も敗因のひとつといえよう。
負けが許されないこの日も、二回の1死一、二塁の場面で、併殺を狙った二塁手・糸原の悪送球で先制点を許した。中日戦といえば8月20日にも、ヒットと糸原の失策、大山の野選などが重なり一挙に5点を失い、完封負けをくらったこともある。
阪神は4月4日に首位に立つと、6月18日には2位の巨人に最大7ゲーム差もつけ、「今年こそ優勝や!」とファンをその気にさせた夏場に失速。首位から陥落した8月29日の広島戦も、初回にサンズが小園のゴロを後逸。直後に鈴木誠、坂倉に連続アーチを浴び、球際の弱さが重要な場面で目についた。