稲見萌寧vs古江彩佳「賞金女王争い」は拍子抜けの結果 女子ツアー最終戦最終日は見せ場なし
しかし2日目以降はスコアを伸ばすことができず、通算6アンダー3位に終わった。
「熱烈な女子プロファンやツアー関係者は、この結果に喜んでいるでしょう。ですが、冷静になれば見せ場はまったくなかったと言えます」と評論家・宮崎紘一氏がこう続ける。
「今週の注目はなんといっても賞金女王タイトルをめぐる稲見と古江の直接バトルだったはずです。しかし2人が同組だったのは初日だけ。稲見は優勝争いに一度も絡めず、古江は最終日に初優勝の三ケ島かな(25)にプレッシャーをかけられずに、楽に勝たせてしまった。2人とも印象に残らないプレーだった。本当に強いプロは周囲の期待に応える勝ち方を見せる。宮里藍の2005年日本女子オープンがそうだったし、尾崎将司やタイガー・ウッズもファンがワクワクする勝利を何度も演じてきた。だからツアーは盛り上がり、後々まで語り継がれるドラマになる。長いシーズンの結果で賞金女王が決まるのですが、ファンには最終戦のイメージが一番強く残る。そこで稲見も古江も見せ場をつくれず、迫力がまったく感じられない試合だった」
それでも稲見は2億5519万円(9勝)、古江は2億4674万円(6勝)を手にした。うらやましい限りだ。