巨人1位・翁田に“絶対即戦力”の重圧…期待の新人が「第3次原政権」進退に影響を及ぼす可能性
■西脇工の恩師は太鼓判
昨年ドラフト1位で入団した平内龍太(23)は、今季は登板3試合で0勝1敗、防御率14.40に終わった。大学・社会人組の伊藤優、山本も戦力とは言えず、V逸の要因のひとつとなった。それだけに、「即戦力」の期待が大きいドラフト1位ルーキーにかかる重圧は大きなものになる。
翁田の兄・勝基さんは、2013年夏に西脇工が夏の甲子園に初めて出場した際のエースだった。兄と同じ高校を選んだ翁田は、スーパーエースだった兄と比べられながら成長してきた。西脇工の恩師・木谷忠弘監督がこう明かす。
「入学した頃、『あの翁田の弟やろ? 兄貴よりいいって聞いてるで』などと先輩に言われると、『いや、兄ちゃんみたいにはできません』と返す謙虚なタイプでした。1学年上にも左腕の武次春哉(現・日本生命)という絶対的エースがいて、『いやいや、武次さんの方がすごいですから』とよく言っていました。自分のことを下に言いながら、実は目標を高く持って、マイペースで努力ができる子でした」
今年のドラ1右腕は周りに流されたりしないというのだ。自身の働きが原監督の進退に影響を及ぼす可能性があるとしても、「マイペースで努力できる」なら頼もしい限り──。