男子ツアー不人気はスター選手不在だけが原因ではない ブリヂストンOP消滅の衝撃
企業側にとって、「プロアマ大会」を重視するところは多いが、ホスピタリティーに欠ける男子プロより、愛嬌があり、サービス精神にあふれた女子プロの方がはるかにメリットがある。
2016年から3年間、日本ゴルフツアー機構(JGTO)副会長を務めた大西久光氏が言う。
「男子ツアーの不人気はスター選手不在の前に根源的な問題があります。それはプロ競技にふさわしいタフなコース選定をしていないことです。米ツアーを見ても分かる通り、選手の限界を試すようなタフなコースがエキサイティングなゲームを引き出しています。それがレベルアップにつながり、魅力的な選手を輩出しています。そうした環境づくりを怠ってきたのが、今日の低迷を招いた大きな要因。私も役員時代それを力説したのですが、誰にも理解されずに実現できなかったことが悔やまれます」
スター選手の出現を待つだけという他力本願で何の対策も講じてこなかったJGTO。今回、ゴルフに通じた企業がそんな男子ツアーを見限ったことになる。他のビッグトーナメントのスポンサーに影響し、雪崩現象にならないことを祈るばかりだ。