男子ツアー不人気はスター選手不在だけが原因ではない ブリヂストンOP消滅の衝撃
だが、女子ツアー「中京テレビ・ブリヂストンレディス」は継続する。
業績だけの問題なら、男子撤退、女子存続とはならない。
理由ははっきりしている。「男子ツアーは費用対効果が薄い」からに他ならない。ゴルフトーナメントを主催するのは、企業イメージのアップ、自社製品PR、販売促進効果である。もちろんファンの圧倒的支持が大前提である。だが今の男子ツアーにどれだけのファンがいるのだろうか。
「ワクワク、ドキドキする面白さがない」「見たいというスターがいない」「息をのむようなエキサイティングな試合がない」──そんな批判ばかり充満している。
いっぽう女子ツアーは20歳前後の若手が活躍し、活気のある試合が繰り広げられている。
稲見萌寧、渋野日向子、古江彩佳ら魅力ある選手がいる。国内から海外メジャーに挑戦した渋野が全英女子オープンに勝ち、笹生優花は今年の全米女子オープン優勝と勢いがある。
男子も松山英樹がメジャーのマスターズに優勝したが、国内大会には、めったに出場しない。だから男女大会では華やかさがまるきり違う。