巨人・支配下59人のカラクリ…育成選手は地獄の生存競争を強いられる

公開日: 更新日:

 巨人の育成選手があふれ返っている。

 昨年の12人に続き、今秋のドラフトでも育成10人を指名。球団史上最多の総勢41人となっているのだ。新外国人選手はすでに投手1人、外野手1人を獲得。新人7人を合わせると、支配下登録選手は現在59人。育成選手のモチベーション維持のために11枠をあけているとすれば、選手は腕まくりしていることだろう。

 さるチーム関係者がこう言った。

「とはいえ、投手では、2017年ドラフト1位の鍬原、堀田を筆頭に、田中豊、横川ら。野手では香月、平間あたりは、ケガさえ治れば支配下に復帰する可能性が高いグループ。オリックスを戦力外になった鈴木優、勝俣もとりあえず育成で獲得したが、実際は“補強組”でもある。春のキャンプで首脳陣に使えそうだとみられれば、即支配下登録を見越した選手。外国人補強はまだ調査中で、これから増える見込み。今は11人分あいているけど、純粋な育成選手のための枠は一体いくつ余るか……」

 人数が多過ぎるため、三軍のキャンプは2月1日からジャイアンツ球場で始動する。今季は八百板、高木、戸田、平間、直江、鍬原、喜多の7選手が育成から支配下に昇格したものの、誰一人として一軍に定着できなかった。それだけに、首脳陣の見る目はシビアになる。41人のうち、その他大勢の育成選手にとっては、地獄の生存競争になりそうだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇