著者のコラム一覧
羽川豊プロゴルファー

1957年栃木県出身。79年日本学生ゴルフ選手権優勝。翌80年にプロテストに合格すると、ルーキーイヤーの81年は日本オープン、日本シリーズに優勝。同年代の湯原信光、倉本昌弘とともに「ニューウェーブ三羽烏」と呼ばれた。82年にはメジャーのマスターズから招待され、初出場で15位。「世界最強レフティー」と絶賛された。現在はシニアツアーでプレー。テレビ解説者としても活躍している。

松山英樹に王者の貫禄 2カ月ぶりの実戦に不安要素は見当たらない

公開日: 更新日:

 ドライバー飛距離は300ヤードを超え、ひとつのミスも許されない状況でリスクを伴う狭いポジションを攻める自信と勇気、それにショット精度の高さがなければ勝てないことがよくわかります。パー5では2打でグリーンをとらえ、ウエッジを手にした100ヤード以内は必ずバーディーを奪わなければPGAツアーでは戦えないといえるでしょう。

 松山英樹は昨年10月に勝った「ZOZO選手権」以来、2カ月ぶりの実戦でした。通算21アンダーの13位とトップ10入りは逃しましたが、初日はアイアンの良さが光っており、最終日はティーショットに安定感が戻ってくるなど落ち着いていました。昨年のマスターズでメジャータイトルを手にしているだけに、堂々として見えました。

 今年を占う意味でも、いい戦いができたといえるでしょう。

 ファンは常に優勝争いに絡んで、最終日に30アンダーを超す猛チャージを期待しますが、さすがにトッププロが多数出場しフィールドが厚く、毎週できるわけではありません。最終日はもったいないパットがありましたが、4日間を振り返ってみればスイングには違和感がなく、アプローチやパットに不安要素は見当たりません。これから4月のマスターズ連覇に向けて徐々に調子を上げていくはずです。今週の「ソニーオープン」会場のワイアラエCCはフラットな林間コースですが、ドッグレッグホールなど圧迫感があり、ポイントに打つことが求められます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…