北京五輪で怖いのはコロナより中国のサイバー攻撃 オランダは選手団に端末持ち込みNGと注意喚起
「新疆ウイグル自治区での人権弾圧が問題となった今回、中国も五輪期間中に大胆な行動には出られないでしょう。スパイ行為などで得られる情報とそれが露見したときのリスクを天秤にかければ、明らかにリスクが大きい。ただ、台湾に対しては容赦なく盗聴やスパイ行為を続けるでしょう。これも08年の北京五輪での話ですが、台湾の要人が宿泊するホテルの部屋に、頼んでいないルームサービスが来るなど、かなり露骨な攻撃をしてきたといいます。台湾側は部屋のテレビのボリュームを大きくして会話をかき消したり、証拠を残さないよう全て口頭でやりとりするなど徹底して対策した」(前出の近藤氏)
各国選手団が使用する携帯電話やパソコンといった電子機器も監視の対象になることを警戒し、オランダのオリンピック委員会は選手団に対して、個人所有の端末を中国国内に持ち込まないよう注意喚起した。
「中国は冬のスポーツが弱い。オランダはスピードスケート大国で、小平奈緒選手もオランダ留学で強くなった。オランダが『中国は技術や情報を盗むんじゃないか』と、警戒するのは理解できます」(前出の近藤氏)
それだけ中国は信用されていない、ということだ。