自国開催の冬季五輪で赤っ恥は絶対かけない…中国がこだわる「金メダル」の数
来月4日開幕の北京五輪。開催国の中国は冬季競技は盛んではなく、過去最多メダルは2006年トリノ、10年バンクーバーの11個。今回はそれを上回る数を目指しているのだが、最も重視しているのはやはり金だ。これまでの最多は10年大会の5個。これは母国開催となった98年長野の日本、18年平昌の韓国と同じだ。米国と肩を並べるほどの大国ならアジアの小国に負けるわけにはいかない。中国五輪委員会は今回、是が非でも2ケタの金が欲しいはずだ。
韓国のメディア関係者がいう。
「中国が冬季五輪で最も力を入れているのは、これまで33個のメダルを取っているスピードスケートのショートトラック(ST)です。前回の平昌まで5大会連続で金を獲得している。だが、ST王国といえば、過去24個の金を取った韓国です。STでメダル量産を狙っている中国は、平昌大会のキム・ソンテ韓国代表監督をスカウトし、計6個の金を取ったビクトル・アン(韓国からロシアに帰化)もコーチに招いた。さらに、平昌1500メートル金(500メートル銅)のイム・ヒョジュン(25)まで中国に帰化させました」