巨人オーナー「日本一」「若手育成」厳命も原監督では困難なワケ…OB高橋善正氏が苦言
巨人は21日、都内のホテルでスタッフ会議を行った。山口寿一オーナー(64)は「新しいジャイアンツをつくりながらペナントを奪回していく。日本一を取る一年になる。今年は若手の底上げが特に大事。原監督に託しました」と話し、「原監督にお願いしたのは、勝ちながら育てるということ。選手はやはり、試合に出てもらって、厳しい場面に立ってもらって育っていくということになるでしょうから」と2年ぶりのリーグ優勝奪回と2012年以来の日本一、さらに若手育成を厳命した。
「難しい課題ですね」と巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏(評論家)がこう続ける。
「原監督は、例えばカウントの途中で投手を交代させたり、その試合に勝つために最善を尽くすことに関しては、非常にたけた監督。ただ、これと決めた若手を我慢強く起用するタイプではない。プロの世界の『育成』とは、ああだこうだと教えることではなく、『抜擢』『起用』だと思っています。豊富な戦力を背景に実績を重ねてきた原監督は、昨年も投手起用や猫の目打線で選手をとっかえひっかえした。その結果が借金1の3位。要は選手を信頼し、使い続ける胆力が原監督にあるか。昨年のままでは、日本一も育成も難しいでしょう」