17歳木原美悠が全日本ジュニアで悲願V! 実父が明かす天才卓球少女の原点
学校が終わると練習の毎日。夜10時までラケットを握らせた。しかし11年前、木原が小学1年のとき、全日本バンビの部で優勝したのを機にスパルタ教育は緩和。博生さんは「脱サラ」して卓球クラブを開設する。
「僕が厳しい分、お母さんを“逃げ道”にしていた。初めは基礎をつくらないといけないので徹底的に鍛えました。特にバックハンドの技術を磨くため、できるまで反復練習。でも、厳しいのはラケットを持っているときだけ。それ以外は立場は逆転していました。普段、美悠は冗談も言うし、盛り上げ役。家族の中ではムードメーカーのような存在です」
■大舞台での度胸
女子シングルスは群雄割拠。石川佳純(28)、平野美宇(21)、伊藤とライバルは多い。それでも、博生さんは胸を張ってこう言う。
「ライバルは多いですが、美悠はそこに入っていけそうな感じはします。大舞台に強いし、昔から緊張をしたことがなくて度胸がある。今は親元を離れてはいますが、全然東京に染まっていないし、いい意味で変わっていない。五輪代表になって、中国選手に勝ってほしいですね」
星槎国際高2年生。父の期待に応え、パリ五輪で輝けるか。