スノボ男子「表彰台独占」を熱望するJOC 誤算続きで金銀銅メダル19個予想に“暗雲”
願いはかなうか。スノーボード男子ハーフパイプ予選は、五輪2大会連続銀メダルの平野歩夢(23)が1位で通過。今季W杯1勝の平野流佳(19)は3位、昨季の世界選手権優勝の戸塚優斗(20)6位、歩夢の弟・海祝(19)は9位。4人全員が11日の決勝(12人)へコマを進めた。同女子は小野光希(17)2位、冨田せな(22)5位、妹の冨田るき(20)6位で10日の決勝に進んだ。
平野歩は昨年の東京五輪にスケートボード(パーク男子)代表で出場した二刀流。12月には、世界で初めてトリプルコーク1440(縦3回転+横4回転)を成功させ、今大会の金メダル候補だ。決勝では最高難度のトリプルコークを披露する選手はいるだろうが、平野は「完成度」で勝負するという。
他の3人もW杯などで実績があり、マスコミは「メダル独占もある」とあおる。日本オリンピック委員会(JOC)も「独占」を熱望しているはずだ。
2018年平昌大会の日本のメダル数は13個。そのうち金4個は、女子スピードスケート3個に羽生結弦の男子フィギュアだった。今回は金だけでなく、メダル獲得総数も上回ることが期待されている。