歴代最強女王ソレンスタムの14年ぶり全米女子OP出場で思い出す“あの噂”の真偽
ところが08年5月に同年限りの引退を突如表明したからファンは仰天した。くしくもこの年、米国の男女ゴルフツアーはドーピング検査を導入。「ゴルフができないほどの故障でもないのに引退するのは、禁止薬物の使用発覚を恐れてのことだ」という話がまことしやかに語られた。
全盛時のソレンスタムを知るゴルフライターの吉川英三郎氏がいう。
「全米女子オープンの会場でソレンスタムのプレーを何度か見ました。トレーニングに励み、確かにパワーがあって飛距離の出る選手でしたが、小技が抜群にうまかった。当時、グリーン回りからミケルソンのようにフルショットでほぼ真上にあげるロブショットを打てる女子プロはいなかった。それを目の前で見たときは驚きました。引退時にドーピングの噂が出たのは、それだけ強かったということでしょう」
なるほど、納得だ。