虎の生え抜き大砲候補・桜井広大を育てられなかった阪神の構造的問題

2009年の春季キャンプで桜井（右）を指導する就任1年目の真弓監督（Ｃ）日刊ゲンダイ

　主に精神的なことが理由で起こる動作障害のことで、短い距離の送球ができなくなってしまう。右肘の故障などもあって、その後は外野手に転向することになる。桜井もそうだが、「チャンスが少ない」といわれる阪神の一軍には、選手を焦らせたり、惑わせたりする何かがあるようだ。

　阪神のファームでコーチを務めた3年間で印象的だったのは「火の玉ストレート」の、あの剛腕投手である。