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山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

阪神の元新人王・高山俊はどうしてしまったのか? 声すら聞かなくなった…

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 これがいつものことなら別に気にならないのだが、高山の場合、昨年とその前年は2年連続で矢野燿大監督から一軍キャンプのMVPという称号を授かっていたわけだから、今年は大きな異変だと感じてしまう。昨年のキャンプでの高山は実戦全11試合に出場し、打率.429と絶好調で、先述したキャンプ番長の代表格だったわけだ。

 要するに、今の高山は元新人王、元レギュラーだけでなく、元キャンプ番長にまで成り下がってしまっている。これはかなり深刻だと思う。投手に置き換えると、あの藤浪晋太郎がキャンプでも話題にのぼらなくなってしまったようなものだ。

 高山はいったいどうしてしまったのか。ルーキーイヤーに見せた、あの巧みで華麗なバットコントロールはもう二度と浮上してこないのか。確かに外野守備の拙さや長打のなさなど、以前から問題視されていたことはあった。一説には「金本知憲前監督による本塁打増を目指した打撃改造指令が高山を狂わせた」とも言われている。その真偽はともかくとして、今の高山は一番のストロングポイントであった巧打も失ってしまったのか。

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