己の保身? “皇帝”プルシェンコがプーチン大統領を擁護する本当の狙い
スポーツ界のロシア「追放」が止まらない。IOC(国際オリンピック委員会)の国際大会除外勧告を受け、サッカー、フィギュアスケートなど各競技連盟がロシア選手の大会除外を決めた。
■ロシアのスポーツ界追放に猛抗議
これに猛抗議したのが“皇帝”エフゲニー・プルシェンコだ。2006年トリノ五輪フィギュアスケート男子シングル金メダリストで「プーチン派」として知られる。2日、ISU(国際スケート連盟)が23日開幕の世界選手権(フランス)でロシア勢を除外したことに対し、自身のSNSで1300字以上にわたる長文で不満をつづった。
「スポーツと政治を混同させてはいけない。これは差別であり、アスリートの権利に対する露骨な侵害です。我が国の選手が参加しなければ、(世界選手権での)勝利の価値は下がるだろう」とした上で、最後に「私は大統領を信じています」と締めた。
ロシアのアスリートでさえ、「戦争反対」の意思を示す者がいる中、際立つ“皇帝”のプーチン擁護。「親ロシア」を前面に出す背景には、自身が経営するスケートクラブの存在があるという。