鈴木誠也にも怒りの矛先が…小柄なエース右腕は同僚への批判も辞さない
■ベテラン外野手はサポートを打ち出しているが
もっとも、カブスにはヘイワードのような人格者ばかりが揃っているわけではない。今季、新たな問題児が加入した。メッツから3年総額80億円で移籍した先発右腕のマーカス・ストローマン(30)だ。
17年のWBC決勝では六回まで無失点の好投で米国を初優勝に導き、MVPを獲得。長らくブルージェイズのエース格を務め、過去4度の2ケタ勝利をマークしている。
身長170センチと恵まれない体格を気迫でカバーするタイプで、強気の内角攻めを貫いているだけに、相手打者とのいさかいは絶えない。メッツでプレーした昨年7月16日のパイレーツ戦では2死三塁のピンチを切り抜けると、凡打に仕留めた相手打者を挑発。顔を突き合わせる罵り合いを繰り広げた。17年7月のアスレチックス戦ではストライク、ボールの判定を巡って球審を侮辱。退場を宣告されると、球審に突進してMLBから罰金を科されている。
怒りの矛先を同僚に向けることもあり、好投しながら打線の援護に恵まれない時は、ベンチやクラブハウスで主力打者に八つ当たりすることも。最近ではSNSを使って采配を批判したり、ミスをした選手への不満をあらわにしたりもしている。
「5番・右翼」での起用が予定される鈴木はエース右腕登板時に活躍できなければ、SNSでやり玉に挙げられかねない。