カブスはまだ再建途上なのに…ホイヤー編成本部長には「壊し屋」の異名が
ジェド・ホイヤー編成本部長(48)はメジャーの老舗2球団でGMを務めた実務家として知られる。
古巣レッドソックスでは2002年にメジャー史上最年少(当時)の28歳でGMに就任したセオ・エプスタイン氏(現MLBコンサルタント)の下、アシスタントGMを務めた。
■松坂のレッドソックス入りに尽力した実務家だが…
実務は全て任され、06年オフには西武からポスティングシステムでメジャー移籍を目指す松坂大輔の交渉に携わり、年俸、入札金額も合わせた120億円契約を手がけた。
05年レ軍の共同GMを務めた後、パドレスGMを経て、11年オフ、カブス球団社長に就任したエプスタイン氏に請われて現在のポストに納まった。
ホイヤー氏は、これまで編成責任者として、主にチームの再建に力を注いできた。記憶に新しいのは昨季途中のファイアセールだ。トム・リケッツオーナーの方針もあって、7月末のトレードデッドラインを前に、16年のナ・リーグMVPクリス・ブライアント内野手(現ロッキーズ)ら主力9人を一挙に放出した。パドレス時代の10年12月には、翌年オフにFAになる主砲エイドリアン・ゴンザレス(年俸約5億4500万円=当時、以下同)を若手有望株4人との交換でレッドソックスに放出した。カブスはまだ再建途上だが、若手主体のチームに切り替えたパドレスはその後、低迷期に入った。