カブスはまだ再建途上なのに…ホイヤー編成本部長には「壊し屋」の異名が

公開日: 更新日:

 再建した実績に乏しいうえ、大型契約は失敗が目立つ。主なケースでは15年12月にジェイソン・ヘイワード(前カージナルス)との間で交わした8年総額約224億円のメガディールだ。移籍後は堅実な守備で2年連続(16、17年)ゴールドグラブ賞を受賞したが、打撃では期待を裏切り続けている。

 本塁打は19年の21本が最多で、昨季は移籍後ワーストの打率.214に終わった。クラブハウスリーダーを務めるなど人格者として知られるが、高額な年俸に見合ったパフォーマンスは発揮できていない。

 日本人選手の獲得も期待外れに終わった。12年12月、阪神からFA権を行使した藤川球児と2年約7億6000万円で契約。移籍1年目の藤川は不振の守護神に代わってクローザーを務め、2セーブを挙げたが、6月に右肘靱帯を修復するトミー・ジョン手術を受けて離脱した。

 16年12月には守護神としてレッドソックスの世界一に貢献した上原浩治を1年約7億円で獲得。上原はしかし、レ軍時代の投球を披露できず(3勝4敗2セーブ、防御率3.98)、シーズン終了後、FAになった。 今オフ、ホイヤー氏は先発右腕ストローマン(3年総額約80億円)、ゴールドグラブ4度のシモンズ遊撃手(1年約4億4000万円)、34歳のベテラン捕手ゴームズ(2年約14億3000万円)らと契約したが、結果が伴うのかどうか。

 再建に失敗して、鈴木がこれまで同様、放出要員にならないよう祈るばかりだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出