<25>目立ちたがり屋だった学生時代 バンクーバー五輪で旗手の大役も緊張ゼロ!
運動会では絶対に1位を取らなきゃと張りきったし、音楽会では弾けもしないのに、「一人しか弾けないから目立つ」という理由でピアノに立候補した。鍵盤ハーモニカやリコーダーなど、他の子と一緒に演奏する楽器はやりたくなかった。
小学生の頃、地元・清里町の祭りで鼓笛隊をやったときも、後ろで太鼓やアコーディオンをやるのは嫌で、先頭で指揮を執る役に手を挙げた。楽器の練習をしなくていいし、目立てる。最高だ。
だから、2010年バンクーバー五輪の開会式で務めた旗手も、まったく緊張しなかった。むしろ楽しく旗を振れた。
■イジメの報復もお構いなし
小学校のときにやってきた転校生が同じ中学に進学した後、いじめを受けていたことがあった。顔が白くてお人形のようにかわいい。話し方やたたずまいが独特で、少し目立ったのかもしれない。中学校に上がり、靴を隠されたり、中に画びょうが入れられたり嫌がらせを受けるように。
見て見ぬふりはできなかった。ひそかに先回りして画びょうを除いたり、何回か阻止していたらいつしか相手もやらなくなっていた。