キング・カズの関東凱旋試合でひと悶着…それを収めた三浦知良の“懐の深さ”
JFL(Jリーグ4部に相当)の鈴鹿ポイントゲッターズ(三重)に移籍した元日本代表FWの三浦知良(55)が、関東凱旋(がいせん)試合となった4月3日の東京武蔵野戦(東京・武蔵野陸上競技場)で圧倒的な存在感を示した。
■カズ一人で3倍超の観客動員
キックオフの午後1時前から冷たい雨が振り続け、それでもスタンドには2006人の観客が詰め掛けた。鈴鹿で指揮を執るのは、実兄の三浦泰年(元日本代表)という話題性も重なり、JFLでは異例の大入りである。
実際、東京武蔵野の前節・FC大阪戦の入場者数は656人。カズ一人で3倍超の観客を動員した格好である。
もっとも、お目当てのカズはベンチスタート。
試合は0-0のまま進んでいき、後半26分に鈴鹿FW栗田マークアジェイが押し込み、これが決勝点。鈴鹿が終盤の東京武蔵野の猛攻をしのぎ切り、2試合ぶりの勝利を飾った。
試合展開もあってカズは出番なしに終わり、試合後にレジェンドの姿をひと目見ようと出口ゲート付近に100人ほどの観客が集結。「密状態」になった上にひと悶着が起きた。