キング・カズの関東凱旋試合でひと悶着…それを収めた三浦知良の“懐の深さ”
■出口ゲート付近でファンサービス
カズの熱烈ファンと思しき男性が「カズを裏口から返すんじゃないよ」「マッチコミッサリーは誰? 説明しろ」「みんなカズを見るために集まった」「どうしてカズを(試合に)出さない」「カズがいなかったらこんな試合、誰も来ない」といった趣旨のことを怒気を含んだ声で言いたい放題。気まずい雰囲気が漂ったのである。
そんな中、メディア対応を厭わないタイプのカズは、コロナ禍では珍しくなった「メディア陣との対面による囲み取材」に応じ、終わると出口ゲートに向かって行った。
「収まりがつかなくて大声を出し続けている男性を含め、カズ目当ての観客に競技場から引き上げてもらうために『出口ゲート付近で手を振るなどファンサービスをやって欲しい』という要請をカズが快諾。ドタバタが収まりました」とは、現場にいたメディア関係者。
残念ながらプレー機会は訪れなかったが、ピッチ外では55歳の大ベテランの懐の深さが際立った一日だった。
さすがはキング・カズである。