5月20日のIOC総会は大荒れ必至! 禍根を残すロシアの“問題委員”2名に参加許可
20日にスイスで開催される国際オリンピック委員会の総会を前に、IOCが「ロシアの委員の総会への参加を許可する」と発表した。
2月にロシアがウクライナへの侵攻を開始して以降、IOCはロシアの選手、役員を国際大会から除外するよう、国際競技連盟や大会主催者に勧告。今も多くの競技で“追放状態”にあるが、IOCは今回、「五輪憲章の下、彼ら(ロシアのIOC委員)はIOC内では出身国の代表者ではない」と説明。ロシアの委員を務める、陸上棒高跳びで2008年北京五輪金メダルのエレーナ・イシンバエワ氏、ロシアテニス連盟のシャミエル・タルピシェフ会長の総会への参加が認められることになったが、当然のことながら、他国のアレルギー反応は強い。
ウクライナへの侵攻はもとより、ロシアによる組織的なドーピング問題も未解決の状態だ。今年2月の北京冬季五輪期間中にも、女子フィギュアスケートのワリエワに薬物問題が発覚し、疑惑が再燃している。
ただでさえ、各国から袋叩きにあう材料に事欠かないうえ、ロシアIOC委員であるイシンバエワとタルピシェフの両氏は、たびたびロシアへの制裁に噛みついてきた過去がある。イシンバエワ氏は、16年のリオ五輪で国ぐるみのドーピング違反問題を理由にロシア陸上チームが除外されたことに反発。自身のインスタグラムに「私たちが欠場する中、“潔白”な外国選手らは偽の金メダルを取ればいい」と投稿し、騒動を巻き起こした。