中日・中村紀打撃コーチが二軍に配置転換…異例人事のウラに「独特すぎる打撃理論」

中村紀洋打撃コーチ（左）（Ｃ）日刊ゲンダイ

　そんな中、球団周辺からはこんな話が聞こえてきた。

「現役時代に通算2101安打、404本塁打という華々しい成績を残した中村コーチの理論は独特。シンプルな打ち方を追求した立浪監督の理論とも違う。特徴的なのは『手で打て』というものです。下半身を意識しすぎると手がおろそかになり、なかなかバットが出てこないというのですが、こうした指導がハマる選手もいればそうではない選手もいる。例えば、高卒3年目の石川昂弥は昨秋キャンプから中村コーチと二人三脚で打撃改造に取り組んできたが、開幕直前になって石川は『自分のスタイルとは全く違うので打てない』と、“ノリ打法”を断念。元のフォームに戻している。しばらくは立浪監督が主導し、選手を指導していくのではないか」とは、中日OBだ。