大谷以来の二刀流! 日本ハム上原健太がようやく見せ始めた「身体能力お化け」の片鱗
■新庄監督就任で目の色変わる
糸井が超人なら、上原は身体能力お化け。しかし、問題は故障の多さと性格だった。
「沖縄育ちが関係しているのか、おっとりした性格でしてね。周囲が『頑張らないとそろそろヤバいぞ』とハッパをかけても、『まぁ、ボチボチやっていきます』と気の抜けた返事をするのが常。追い込みすぎてケガをされても困るから、首脳陣も強く言えないところがあった」(前出のOB)
そんな折りに新庄監督が就任。「今季は横一線のトライアウト」と選手を振るいにかけ、競争を煽っている。その指揮官はこの日の試合後、九回1死一、三塁の場面でダブルスチールを仕掛けながら、スタートが遅れて本塁で憤死した清宮を、「あんなミスをしていたら一生、上に上がっていけない」と厳しく責めた。
そんな新庄監督の下、マイペースな上原の目の色も変わり始めて、今季は中継ぎとして登板した13試合で0勝0敗1H、防御率2.35と好成績をマーク。ようやく芽生えた危機感が本物なら、28歳での二刀流開花も期待できそうだ。