大谷以来の二刀流! 日本ハム上原健太がようやく見せ始めた「身体能力お化け」の片鱗
25日のヤクルト戦。日本ハムは2点リードの九回に逆転3ランを浴びてサヨナラ負けを喫したが、確かな存在感を放ったのが左腕の上原健太(28)だ。
2020年10月以来となる先発のマウンドに立つと、4回と3分の1を3安打無失点。打っては五回の先頭打者として左中間を割る二塁打を放ち、後続の犠飛で3点目のホームを踏んだ。
「なんとかゼロを積み重ねられていただけに、五回は投げ切りたかったです。できることなら降板拒否をしたかった(笑い)」(上原)
15年のドラフト1位入団ながら、昨季までの6年間は7勝11敗。度重なるケガに苦しみ、期待に応えることができていなかった。すると昨オフ、チームでは大谷翔平以来となる投打の二刀流挑戦を表明。「8番・投手」で先発したこの日がそのデビュー戦だった。
球団OBが言う。
「身体能力はチームで随一ですからね。192センチの長身ながら、50メートルを5秒台で走る。単純なスピードは盗塁王4度の西川(現楽天)より上で、これまでに何度か打者転向の話が浮上していた。日本ハムでは同じドラフト1位の投手から野手に転向して成功した糸井(現阪神)がその抜群の身体能力から『超人』と言われましたが、上原のポテンシャルは勝るとも劣りません」