新庄日本ハムは競争継続中! 二軍選手が虎視眈々アピール、一軍メンバーもウカウカできず
チーム内の競争は続く。
日本ハムの新庄剛志監督(50)は今季を「1年間のトライアウト」と定め、スタメンをとっかえひっかえしてきた。それが5月中旬からつい最近まで清宮幸太郎(22)、野村佑希(21)、万波中正(21)の3人を中軸に固定。5月31日に捕手の石川亮(26)が今季初の一軍昇格を果たし、同日の広島戦に出場したことで、故障者と高卒ルーキーを除く全野手が一軍出場を果たした。
一軍メンバーの選別は大詰め入っているとはいえ、「完璧な打線を今シーズン、9月あたりにもっていけたらいい」とは、7日の新庄監督。今季はギリギリまで多くの選手にチャンスを与える方針を改めて示した。
そんな中、虎視眈々と一軍復帰を狙うのが捕手・郡拓也(24)だ。開幕一軍メンバーに名を連ねたものの、スタメン出場した4月16日のロッテ戦の守備でファールチップを右手の親指に当てて骨折。翌日に登録抹消された。
二軍での実戦復帰は先月24日。以降8試合に出場し、18打数6安打、3本塁打と気を吐いている。昨8日の二軍nDeNA戦では2本塁打を含む3打数3安打と存在感を示した。その郡が言う。
「一軍で万波など若手の活躍がだいぶ刺激になっている。打ったら嬉しいけど、やっぱり悔しい気持ちがある。上から呼ばれるのを待っています」
チームは6月下降ムードだけに…
郡以外にも、この日の二軍戦で4番に入った捕手の清水優心(26)は一軍での実績があるし、投手ではこの日、先発して7回3失点だった河野竜生(24)らがアピールを続けている。
新庄監督は5月末、清宮に対し「あんなミスをしてたら一生、上に上がっていけない」と走塁でのミスを厳しく叱責。「本人も、チームも引き締めるため」と翌日のスタメンから外したように、時にはムチも振るう。
開幕から低迷していたチームは5月に12勝12敗と持ち直したが、6月は7日のDeNA戦でノーヒットノーランを喫するなど、2勝5敗と下降ムード。このままだと新庄監督が何らかのカンフル剤を打つのは時間の問題だ。いつまでも結果を度外視して出場機会を与え続けることはないだろうし、下からの突き上げもある。
一軍選手たちもウカウカしていられない。