貧打巨人は左腕不足も深刻…高橋ノーコン、中川故障の大誤算で他球団の“余剰投手”を物色中
巨人にある問題が浮上している。
現在の先発陣は菅野、戸郷、山崎伊、8日の西武戦で4敗目(2勝)を喫したシューメーカー、7日の登板後に登録抹消となったアンドリースら右投手ばかり。左投手は5勝を挙げているメルセデス1人しかいないのだ。
この日の試合前までの防御率が3.59でリーグワーストの救援陣にしても、左腕は手薄だ。一軍には今村と変則系・高梨の2人のみ。今村がリーグ1位タイの16ホールドを挙げているものの、昨季まで絶対的セットアッパーだった中川は、腰痛が長引き、いまだに一軍登板ゼロ。昨季活躍した大江も二軍調整が続く。戸根、高木といった経験豊富な中堅どころに至っては、一度も一軍から声がかかっていない。
「巨人が強い時は必ず強力左腕がいる。かつては高橋尚、現西武の内海、今は投手コーチの杉内、山口鉄……。先発にもリリーフにも絶対的な存在がいて投手陣を引っ張っていた。昨秋のドラフトで左の隅田(現西武)を1位指名したように、いずれ左腕が手薄になることは分かっていた。ただ、原監督にとって想定外だったことが起きたのです」