貧打巨人は左腕不足も深刻…高橋ノーコン、中川故障の大誤算で他球団の“余剰投手”を物色中
と、巨人OBが続ける。
「昨年チーム勝ち頭の11勝(9敗)を挙げた高橋優貴(25)がここまで1勝4敗とパッとせず、一軍と二軍を行ったり来たりしている。2018年のドラフト1位入団だけに首脳陣の期待は大きく、今季は右の戸郷、左の高橋の両輪を中心にローテを回し、陰りの見えるエース菅野の負担を減らす構想だった。ただ、高橋は昨年61を与えた四球王。ノーコン病を直すためにキャンプから桑田投手チーフコーチの特別メニューに取り組んできたけど、一向に改善されない。原監督にとって高橋の停滞と中川の故障は大誤算です」
■投手のトレードが浮上
そのため、他球団の「余剰左腕」をトレードで獲得するべく、物色中だという。とある球界関係者がこう言った。
「この日の広島戦で先発して6回無失点と好投した楽天の辛島航(31)はイースタンリーグでは2位タイの4勝で防御率0.30と圧倒している。交流戦から一軍に上がっている(2勝負けなし)ように、楽天では余剰戦力気味。登板日は巨人の編成関係者が常に目を光らせています。ソフトバンクの大竹耕太郎(26)もそう。層の厚い先発争いに敗れたものの、二軍戦ではフル回転。オフに先輩の和田と自主トレをともにし、球速がアップしています」
巨人はこの日の西武戦で、先発の与座に六回まで完全投球を許し、七回に吉川の安打で大記録を免れるのがやっと。1安打完封負けで交流戦は6勝8敗。交流戦の打率.221の貧打同様、深刻な左腕不足も巨人の首を絞め始めている。