球団社長からの電話で巨人・香田との交換トレードを通告された
「いいよ」と鈴木監督。
「ごちそうになります」
高柳とお礼を言って店を出た。
翌日、大阪に戻ったとはいえ秋季練習は休み。その翌日、残留組が汗を流している藤井寺球場で練習をしていると、前田球団社長から電話がかかってくるから出るようにという指示があった。
■巨人関係者から「宮崎に来ませんか」と
球場事務室にかかってきた前田さんの電話はトレードの通告だった。
「突然だけど、トレードが決まったから。相手は巨人や」
「交換要員はだれですか?」
「香田勲男選手だ」
「1対1ですか?」
「そうだ」
あるいはその年、オープン戦の初戦だった宮崎の巨人戦で好投したことが認められたのかもしれないと思った。
そして私と香田の交換トレードが両球団から発表された後、巨人の球団関係者から電話があった。