記録的酷暑にプロ野球から悲鳴が…屋外球場は「声出しNG・マスク着用」で客足遠のく恐れ
田んぼのザリガニが茹で上がって死んでいる──。
SNSでそんな画像が注目を集めるなど、全国各地は酷暑に見舞われている。1日は埼玉・熊谷などで40度以上。東京消防庁はこの日、都内で6月に熱中症疑いで搬送された人が昨年の約6倍にあたる1517人に上り、6月としては過去10年で最多だと発表した。
プロ野球も、今年の記録的酷暑に頭を抱えている。2020年からのコロナ禍で、昨年まで観客動員を大幅に制限して試合を行ってきた。今年になってようやく、一部球団を除いて開幕から入場制限なしでの開催が実現。今夏は花火大会などの大規模イベントが再開される中、プロ野球にとっても子どもが夏休みを迎える7~8月は書き入れ時。昨年までの損失を取り返す絶好の機会だが、某球団のフロント関係者がこう嘆く。
「巨人やオリックスのように空調が効いたドームが本拠地の球団はまだしも、ヤクルトの神宮球場、ロッテのゾゾマリンなど屋外球場は特にデーゲームともなると、炎天下の試合を余儀なくされる。NPBはコロナ対策のため、観客に対して試合中の声出し応援はもちろん、マスク着用を呼び掛けている。過酷な環境下での観戦を嫌い、球場から足が遠のくケースすら想定されます」