大谷翔平の7月トレードに現実味!「二刀流需要」↔「エ軍に見返り」で浮上する2球団
二刀流が2年連続の栄誉を手にした。
エンゼルス・大谷翔平(28)が日本時間11日、オールスター(20日=ドジャースタジアム)ファン投票でア・リーグのDHに選出されたのに続き、機構推薦で先発投手にも名を連ねたのだ。投打の同時選出は2年連続で、昨季同様、リアル二刀流での起用に注目が集まっている。
メジャーで唯一無二の二刀流の球宴選出とあり、日頃は対戦の少ないナ・リーグの選手の注目の的だ。選手間投票で選ばれたメッツの守護神ディアスは、ヤンキースのジャッジ、エンゼルスの同僚トラウトとともに大谷の名前を挙げ「ベストな打者を相手に投げるのが楽しみだ」と対戦を心待ちにした。ディアスのように対戦するのはもちろん、二刀流を同僚として迎えたいと考える他球団の選手も少なくないだろう。
オールスターは他球団の選手と腰を据えてコミュニケーションを図れる場でもあるだけに、大谷はドジャースタジアムのクラブハウスやベンチで各球団のスター選手から勧誘を受けるかもしれない。
ダルビッシュ(現パドレス)はトレードが噂された2017年の球宴で、ドジャースのサイ・ヤング賞左腕カーショーから「(トレードデッドラインの)2週間後に待ってるよ」と勧誘され、実際にド軍へ移籍した。
もちろん、トレードなどの選手補強はGMの仕事だ。エースや主砲であっても一選手に編成の権限などあるはずがないとはいえ、エ軍の想像を絶する低迷ぶりに大谷も主砲トラウトとともに呆れ返っているに違いない。
■エンゼルスは再建やむなし
11日のオリオールズ戦は2-4と2点を追う五回に失策、捕逸、暴投、ボークと守備の乱れのオンパレードで4点を追加されてジ・エンドだ。
ア・リーグ東地区最下位のオ軍に4連敗で借金は今季最多の11に。チームとしての体をなしておらず、一日でも早い再建が迫られているのだ。
そもそも大谷にトレード拒否権はないとはいえ、こんな状況下だからこそ、大谷が他球団の選手から甘い言葉をささやかれれば、チームに対する愛着は薄れるのではないか。
折しも、ミナシアンGMは11日の試合を前に米メディアの取材に「私たちは現在、悪い位置につけている。長期的に見て、将来性のある選手を獲得するかもしれない。全ての選択肢を排除することはない」と現地時間8月2日のトレード期限までに、主力の放出をほのめかした。