防御率33.75がイジられたが…阪神の“メンタルモンスター”ケラーへの期待
阪神の助っ人リリーバー、カイル・ケラーの防御率が4.91まで下がってきた。レベルの低い話かもしれないが、開幕当初は一時的とはいえ防御率33.75まで跳ね上がったことを思うと、かなり回復した印象がある。
ケラーは6月7日に一軍復帰して以降、リリーフとして10試合に登板し、自責点はわずかに1。それも一軍復帰2試合目のオリックス戦でのことだから、ここ8試合はずっと無失点リリーフが続いている。その間の投球回数は8回で、被安打0、四死球2、奪三振12。ほぼ完璧に相手打線を抑え込んでいる。
要するに今季の新外国人投手・ケラーがいよいよ本領を発揮しはじめたということだろう。入団当初はスアレスに代わる新クローザーを期待されていたわけだから、もともとこれくらいの実力はあったということか。
■「虫ケラー」とちゃかされたことも…
そもそもケラーはコロナ禍によって来日が3月6日にまで遅れ、調整不足が否めない状態で、いきなり開幕戦にクローザーとして登板。結果はご存じの通り炎上続きだったわけで、そう考えるとあのころは少し気の毒だったように思う。その後に二軍でしっかり調整したら、ちゃんと結果を残せる投手だったのだ。