大谷自己最多9勝目!エ軍低迷でも来季は「本塁打王」に「奪三振王」まであるぞ

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「責任は100%自分」

 ペリー・ミナシアンGMは借金12でア・リーグ西地区4位と低迷する現状について「責任は100%自分にある」と非を認め、8月3日のトレードデッドラインまで1カ月を切り、チーム解体も噂されるが、主力選手の放出は否定したのだ。

 今後のチーム編成については「(主砲の)トラウトと大谷を中心としたチームになる。選手層の厚いチームをつくるには、たくさんの方法がある。ドラフトもあるし、FAにトレードもある。彼らとともに強いチームをつくる」と続けた。

 トレード期限が近づくにつれ、米メディアは連日、来季終了後にFAになる大谷の去就に関して報じていた。プレーオフ進出は絶望的だけに、ポストシーズン進出圏内のチームの複数の若手有望株とのトレードが有力視されていたものの、GMの発言を聞く限りどうやら6年契約が満了する来季終了までエンゼルスでプレーすることになりそうだ。

 だとすれば大谷は来季もトラウトとともに2014年を最後に途絶えているポストシーズン進出を目指すことになるが、先行きは極めて不透明だ。ミナシアンGMを中心とする今のフロントでは勝つためのチーム編成は難しいからだ。

■2人の長期政権が足かせ

「メジャーを代表する大谷、トラウトを擁しても来季のエンゼルスは苦戦を強いられるでしょう」と大リーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏がこう続ける。

「現在のエ軍にはトラウト(8年約390億円)、レンドン(4年約200億円)と長期契約を残す選手が2人もいて、FA市場で大物選手を獲得するのは難しいからです。来季はモレノ・オーナーの方針から年俸総額を今季の1億9000万ドル(約260億円)から2億1000万ドル(約288億円)に引き上げるとみられていますが、ミナシアンGMの手腕では限られた予算で効果的な補強を行うのは限界があるのではないか」

 同GMは昨オフ、投手陣の整備に着手し、守護神イグレシアス(4年総額約69億円)と再契約するなど、総額110億円を費やしながら、いまや大谷を除けば先発、リリーフともに崩壊状態だ。

「エ軍の最大の弱点は育成力がないことです。ドラフトで指名した選手が主力に育っているアストロズ、マリナーズ、レンジャーズといった同地区のライバル球団と比べても、育成がなおざりになっています。昨オフ、マイナーの育成システムを刷新しましたけど、若手を育てるには時間がかかる。成果が出るまで早くても3~4年は必要です。来年のオフには大谷がFAになり、再契約には総額400億円規模の資金が必要になる。エ軍が育成と補強の両輪で強化を図るには、二刀流を放出する以外に方法はないと思う」(前出の友成氏)

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