夏の甲子園の大本命・大阪桐蔭にひと泡吹かせるか? プロ注目の好左腕を擁する4校の名前
最後の1校が決まった。
31日に行われた西東京大会決勝は、日大三が東海大菅生を下して優勝。甲子園に出場する全49校が出揃った。
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6日開幕の甲子園大会でダントツの優勝候補は大阪桐蔭だ。
昨年の明治神宮大会に続き、今春のセンバツは大会新の11本塁打を記録して全国制覇。今夏の大阪大会の計7試合はわずか1失点しかしていない。投手の川原嗣貴、捕手の松尾汐恩、中堅手の海老根優大はドラフト候補で、2年生左腕の前田悠伍は来年ドラフトの目玉といわれる。
■対左腕は練習量が限られる
そんな圧倒的「1強」の大阪桐蔭に土をつけることができるチームはあるのか。「可能性があるとすれば、左腕エースがいるチームでしょう。対左腕はどうしても練習量が限られる。そこにつけ入る隙があると見ます」とは、パのスカウトのひとり。
大阪桐蔭はセンバツの4試合中3試合で13得点以上を挙げたが、唯一、3点しか取れなかったのがプロ注目左腕・冨田遼弥を擁する鳴門(徳島)との初戦。そのうち1点は相手の失策によるものだった。さらに遡ると、秋季大会で最少の5得点だった履正社戦と東大阪大柏原戦はともに左腕が相手だった。
「私が今大会ナンバーワン左腕とみるのは京都国際の森下瑠大です」と、前出のスカウトが続ける。
「昨年春のセンバツで頭角を現すと、昨夏の甲子園はチームの4強入りを牽引。コロナで出場を辞退しましたが、今春のセンバツ出場も決めていました。何度も甲子園を経験している森下にとって、今年は最後の年。本人もプロを意識してアピールに燃えているはずです。リミッターを解除した思い切った投球ができれば、大阪桐蔭打線を封じ込めるかもしれません。森下のフォームは無理に腕を振っている感じではなく、全体のバランスが非常にいい。同じような腕の軌道、球の出どころから直球と変化球を投げ分けられるのも評価できる。コントロールもそこそこ良く、右打者の内角へ鋭い角度で投げ込めるし、特にスライダーはキレがある。確実にドラフトにかかる選手です」