この夏の甲子園にも危険な兆候…出場決めた有田工と帝京五で新型コロナ感染判明
今夏も荒れに荒れそうだ。
1日、6日に開幕する夏の甲子園に出場を決めた有田工(佐賀)と帝京五(愛媛)の部員に新型コロナの感染が判明。いずれも複数が感染しており、甲子園への出発や壮行会を見合わせた。
両校ともに辞退の意思はなく、今後の対応などを協議するという。
昨夏は大会中に宮崎商と東北学院(宮城)の部員に感染が判明し、試合を辞退。宮崎商は初戦を行えず、東北学院は初戦を突破しながら涙をのんだ。今春のセンバツでは同様に京都国際が開幕前に辞退。近江(滋賀)が代替校として出場し、準優勝を果たしたが、夏は開幕前に辞退しても代替校は選出せず、そのまま「不戦敗」となる。
コロナの第7波到来で、全国の感染者は激増。昨年8月の新規感染者は1日あたり全国で1万~2万5000人、今年3月は同4万~6万人だったが、現在は20万人前後と、それこそケタが違う。野球は集団行動が常であり、出場校は大会中もPCR検査が行われる。プロ野球を見ればわかるように、定期的に検査をすればするほど新規感染者が増えかねないのだ。
高野連も無策ではない。試合2時間前までは選手の入れ替えを認め、クラスターが発生した場合は日程の変更を検討するという。
それでも現在の爆発的な感染拡大を見る限り、どこまでフォローできるのか。何事もなく、大会が無事完走できればいいのだが……。