渋野日向子“ジェットコースターゴルフ”の真骨頂! 予選落ち続き一転、全英女子最後までV争い
最終日は3パットが3度
その渋野は2日目に73とスコアを落とし、パット数33。31パットの最終日は3パットが3度もあった。
「3番はピン左12メートルから1.3メートル残し、4番も17メートルから2メートルショートして3パット。14番も10メートルから1メートル届かず、このパットが入らなかった。3度の3パットはいずれもロングパットを寄せきれなかったことが原因。初日、3日目とは対照的に、この日はパターでリズムをつかめなかった。勝負がかかっている時は、10メートル以上のロングパットも入れるつもりで打たないとこういうミスが出る。左のポットバンカーに入れた14番の第1打はフェースの先端で打っていたが大きなミスではない。ボギーは仕方ないにしても3パットのダブルボギーが痛かった。とはいえ、あれだけ不振だったのに、メジャーの難コースで爆発的なスコアを出すし、最終日も連続ボギーの直後にイーグルパットを決めるなど、ファンをドキドキさせるのが渋野の魅力。こんな日本選手はいませんよ」(並木プロ)
ホールアウト後のインタビューで悔し涙をこぼした渋野は、最終日の戦いと今大会をこう振り返った。
「やり切ったかなとは思いますが……やっぱり悔しいです。今日はトップとの差があったので緊張はしなかったが、守ってしまうところがあった。3パット3回はもったいなかった。最近の調子からすれば最終組は奇跡。メジャーでこういう結果はうれしい。波はあったが気持ちの持ちようでゴルフが変わる。いろいろ学べた」
そうは言いながら、おそらく今後も予選落ちを繰り返したり、大きな大会でひょっこり優勝争いに顔を出す。それがシブコというプロゴルファーなのだろう。