セガサミーカップでの金谷拓実のスイングは明らかにおかしかった…これでは優勝は無理!
対照的に岩田はベテランらしく、ゆったりとしたテンポでしっかりと振り切るスイングは最後まで変わらなかった。
「ヘッドスピードで飛ばそうとしないで、自分のテンポを守って最後まで振り切るようにしてる」
と、だいぶ前に岩田から聞いたことがある。
決勝ラウンドのパット数は2日間とも26。ポンとヒットする打ち方ではなく、ショット同様に常に同じテンポでヘッドを振り抜いてボールを転がしていた。パットは打つのではなく転がす──。ゆったりしたテンポだから、金谷をしりぞけて勝てたといえる。