モナコ南野がパリ戦「3トップ中央」起用も見せ場なし…それでも代表にはポジティブなワケ
無得点の苛立ちからユニフォームの襟元を嚙みながら、浮かない顔で首を何度も横に振るネイマール。ようやく後半25分に結果を残した。
鋭いドリブル突破で相手PA内に入り、そこで倒されてVAR判定の末にPKを獲得。これを自ら蹴り込んでゴールを決め、1-1の同点に追い付いた。
その後もパリSGの攻勢が続いたが、最終的に同点決着となり、モナコは「狙い通りの勝ち点1ゲット」に成功した。
■CL並の痺れる展開が続いた
「非常にクオリティーの高い試合でした。随所に欧州CLレベルの痺れるシーンが見られました」と試合を放送したDAZNで解説者を務めたサッカージャーナリストの中山淳氏(ワールドサッカ-グラフィック元編集長)がこう続ける。
「今季4-4ー2で戦ってきたモナコが、プレシーズンマッチ以来となる3バックで強敵パリSGに臨みました。ここ1週間で3バックの戦術をどこまで落とし込めたか、チームには不安材料もあったでしょう。しかしながらプレッシャーの掛け方、パリSG選手を前進させないための守り方などチームに共通認識がきちんと共有されており、素晴らしい試合内容だったと思います。パリSGも『まさかモナコがここまでやるとは』と思ったでしょうが、この日のモナコの3バックが今後、チームの定番となる可能性もあります」(中山氏)