大谷メジャー初「2ケタ勝利&30本塁打」の偉業も ジャッジとのMVP争いで“足りないモノ”
ジャッジにあって二刀流にないもの
大谷と対照的なのが、ア・リーグMVPを争うジャッジだ。大谷は6月3日の対戦で19号ソロを献上。レイズの左腕でサイ・ヤング賞候補のマクラナハン(1本=11勝5敗、防御率2.20)、総額148億円右腕のメッツ・シャーザー(1本=9勝4敗、同2.27)、マリナーズの左腕ゴンザレス(1本=10勝12敗、同3.99)、宿敵レッドソックスのエース右腕イオバルディ(1本=5勝3敗、同4.15)といった各球団のエースどころか、メジャーを代表する好投手たちを攻略しているのだ。
この差はMVP争いの行方に影響するか。
「ジャッジは1961年にロジャー・マリスがマークした61本のア・リーグ最多本塁打記録を更新するペースで一発を量産し、一方の大谷は投打の二刀流でルースの記録に肩を並べた。2人によるMVP争いは甲乙つけがたい。MVPやサイ・ヤング賞投票で重視される現時点でのWAR(選手の貢献度を示す指標)はジャッジ7.8に対し、大谷は7.3(投打合算)と僅差です。最終的には多くのエース級を攻略しているジャッジが印象度で大谷を上回るのではないか」(現地放送関係者)
果たして大谷は残りの10カードで相手のエース級からどれだけ一発を量産できるか。