パ・リーグダントツ最下位、続投報道もケムに巻き…日本ハム新庄監督に「2つの誤算」

公開日: 更新日:

「球団から『来年(続投を)お願いします』と言われても、残り試合で成長できないと思ったら、わからない。オレという人間はオレにもわからんから」

 続投報道が出た際、こう言って報道陣をケムに巻いたのが日本ハム新庄剛志監督(50)だ。

 もっとも、本人は以前から「来年は優勝しか考えていない」「ドラフトは即戦力にこだわる」と話しており、続投する気満々。冒頭のコメントはいつもの「新庄節」だろう。

 しかし、指揮官自身、「誤算」を痛感しているのも確かではないか。

 新庄監督は就任当初、「優勝は目指しません」とした上で、「7人くらい、タレントを作りたい」と豪語していた。エースの上沢や中軸の近藤といった元々いる中心選手はさておき、新たに若手、中堅の底上げを図ることにこの1年を費やした。

 ところが、ここまでの122試合で「タレント」と呼べるほどまで成長したのは、リーグトップの打率.353をマークし、昨季まで控えだった11年目の松本剛(29)くらいのもの。自己最多の13本塁打の清宮、同14本の万波あたりは成長の兆しを見せているものの、いずれも打率は2割とちょっと。発展途上の若手を少し底上げしたくらいでは、優勝にはほど遠いのが実情だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇