花巻東「捕手・麟太郎」挑戦の裏に“反面教師”清宮幸太郎 潰し利かない「一塁専任」に危機感
■再び腰浮かす巨人と阪神
これにより、再び腰を浮かせそうなのが巨人である。
「一塁しか守れないことだけじゃなく、速球や内角に弱点があるとされる打撃面も各球団の評価が分かれるところ。スラッガーとして一歩引いたところから見つめていた巨人も、例外ではなかったが、捕手となると話は別です。正捕手不在がここ数年の懸案事項で、今季も大城、小林、若手と相変わらず定まっていない。もちろん麟太郎の捕手のレベルによるけど、星稜で4番・遊撃だった内山は新チームになった2年秋に捕手に転向してヤクルト入り。こちらも遊撃だった大阪桐蔭の松尾(3年)も高校1年秋にチーム事情で捕手に転向して、今秋のドラフト候補になっている。『捕手』というプラスアルファがあれば、巨人が1位の筆頭候補に押し上げる可能性は十分あります」(前出の関係者)
5日現在、チーム打率.242でリーグ最下位の巨人を筆頭に、同5位でチーム打率.243の貧打・阪神も「捕手・麟太郎」に腰を浮かし始めている。