パは上位3チームが1ゲーム差に! オリックスが歴史的大混戦を制するこれだけの根拠
「6日は日ハムに負けましたが、山本由伸(12勝5敗、防御率1.82)という絶対的なエースの存在は大きい。リリーフに3連投をさせず、役割分担を明確にしているのも駒が豊富だからこそ。おそらく、リリーフの疲労という点ではオリックスの消耗が最も少ないのではないか。打線も奇をてらわず、オーソドックス。ソフトバンクの周東のように盗塁が計算できる選手がいないこともあるのでしょう。走者が出ればきっちり送り、吉田正尚ら中軸が仕留める。リーグ最多の98犠打が、それを証明しています。派手さはありませんが、堅実な野球で徐々に貯金を増やしている」
■下位球団の恐ろしさ
オリックスは夏場に入るまでは借金生活だったが、順調に調子を上げてきた。昨季、リーグVを果たした経験値もある。
「3球団による直接対決の成績は大差ない。9月の正念場は下位球団との対戦が怖い。優勝争いをしている球団はチームプレーを徹底しているのである程度はどんな野球をするのか予想できる。ところが、優勝の目がなくなった球団の選手は個人成績に走りがち。私の西武時代も、思わぬ場面で強攻策を仕掛けられ、ペースを乱される……なんてことは往々にしてあった。その意味でも、3球団の中で最もセオリー通りの安定感がある野球を徹底しているオリックスが有利かもしれません」(平野謙氏)
終わってみればオリックスが連覇を達成する可能性は十分にありそうだ。