照ノ富士が無念の休場、長期離脱の可能性…横綱不在危機に「後釜」候補はただ1人
やはり、「重傷」だった。横綱照ノ富士(30)が昨20日、休場届を提出。診断書によれば「両変形性膝関節症、右膝骨挫傷にて3週間の安静加療を要する見込み」とのことだが、実際は全治3週間では済まされない。
師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は「ヒザはどっちも悪い。(右は)完全に骨がずれている。場合によっては手術も必要」と話し、兄弟子の安治川親方(元関脇安美錦)も中継の解説で、「手術を視野に入れながらになると思う。本人も出場を続けるかどうかを悩んでいた」と明かした。
手術ならば長期離脱は不可避。状態が状態だけに、1場所2場所の休場で済むとは思えない。リハビリ期間を考えれば、貴乃花が記録した史上最多の7場所連続全休に匹敵する可能性もありそうだ。
となれば、当面は横綱不在場所が続く。直近では北勝海(現八角理事長)が引退してから5場所、横綱が空位になった時期もあった。今はまさにその危機だが、照ノ富士の「後釜」になれそうな力士がいないのもまた事実だ。
3大関は昨20日、今場所3度目の総崩れ。大関史上最速9日目に負け越した正代は論外で、御嶽海もカド番の今場所ですでに7敗。あと1敗で陥落だ。貴景勝も押し相撲一本で安定感に欠ける。