巨人3位CS進出は“お茶濁し”で喜べず 「シーズン惨敗の責任が追及あやふやになる」とOB苦言
巨人が前日に浮上したクライマックスシリーズ(CS)進出圏内の3位を守った。
21日のDeNA戦に勝って連勝。残り6試合で借金を2とした。原辰徳監督(64)は東京ドームの最終戦となった20日に「苦しいペナントレースではある。一試合一試合ベストを尽くし、最後の最後まで戦い抜く」とファンに約束した。これは3位でのCS出場に他ならない。
さるチーム関係者は「もう最下位に落ちることはないだろうけど、阪神も広島も決め手がないし、3位は死守したいところ。仮に借金のまま終わっても、CSに出られれば、何とか格好がつくものなんです」と漏らす。
巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏(評論家)がこう言った。
「いくら3位まで出場権があるといっても、借金のあるチームに日本一の可能性を与えていいものか。『勝率5割以上じゃないと出られない』などの最低限のラインは設けるべき。それにしても、主将の坂本は女性スキャンダルが報じられてから、覇気がないように見えるし、プレー自体も精彩を欠いている。主砲の岡本和は中田に4番の座を奪われたまま。中心の2人がこれでは情けない。投手陣にしても12球団で最も悪い防御率(3.72)で2年連続のV逸。ここまでガタガタになったチームを立て直すのは容易じゃありません」