セ最下位中日は12球団ワーストの超貧打 OB名球会コーチ招聘だけでは解決しない“元凶”
貧打解消の切り札と期待されている。中日が来季の打撃コーチとして、球団OBの和田一浩氏(50)を招聘。近日中にも発表されるという。
現役19年で通算2050安打、打率.303、319本塁打。右のスラッガーとして鳴らした和田氏は、プロ野球での指導者経験はないものの、現役時代から打撃理論には定評があった。
最下位に終わった今季も12球団ワーストの62本塁打、414得点と深刻な貧打に泣いた中日。実績抜群の和田氏に“恐竜打線”の復活が託されたわけだが、評論家の橋本清氏が「和田コーチの手腕もさることながら…」とこう続ける。
「和田コーチは実績、理論、人間性とどれを取っても適任だと思います。その指導によって開花する選手が出てくるはずですが、だからといって一気にチーム本塁打が増えるとか、チーム打率が上がるとか、期待するのは酷でしょう。特に長打力不足という中日の長年の弱点は、広い本拠地ということもありますし、そもそも一発が期待できる選手が少ないというチーム構成の問題もある。貧打解消の最も効果的な策は助っ人補強になるはずですが、ここ数年の中日はここで苦労しているのが実状。一番の問題は外国人補強だと思います」