西武は蛭間拓哉、日本ハムは矢沢宏太…不作ドラフトで「1位指名」公言続出の深謀遠慮
■競合か一本釣りか
今年は超目玉候補がいない「不作ドラフト」といわれる。ある球団のスカウトは「競合しても2、3球団程度。1位候補が12人そろわないから、サプライズの一本釣りが多かった昨年以上に分散する可能性が高い。巨人が真っ先に浅野と公表したように、競合するかもしれない数少ない有力選手を指名したい球団が、一つでも競合を減らすために公表する。ソフトバンクのように、2位か3位クラスの選手を1位に繰り上げ、他球団を排除するという作戦もあり得る。当日の20日まで公言する球団は増えるかもしれません」
公表済みの1位指名選手は現在、高校生2人、大学生2人。セのある球団幹部は「昨年以上に今年は潜在能力を重視して1位指名を決める球団が増えそうだ」と話した。現場は「即戦力」を欲しがるが、フロントは「将来性」を重視し、高卒の逸材を指名したい球団が多いそうだ。フタを開けたらサプライズだらけ、という波乱含みのドラフトになりそうである。