蝉川泰果は「ウッズのような選手」になれるか? 95年ぶりアマ日本OP制覇のスケールと将来性

公開日: 更新日:

■名前の「泰果」は絶頂期のタイガー・ウッズから

 名前の泰果は、ゴルフ好きの父親が海外でも通用する英語の名前で、しかも絶頂期だったタイガー・ウッズに由来する。海外で戦うための路線は生まれた時から敷かれていたのだ。

 蝉川は175センチ、77キロの体格から300ヤード以上も飛ばすドライバー飛距離が魅力だ。コースマネジメントは刻みではなく、どんなに難しいレイアウトでも果敢に飛ばして攻めていく。飛距離のアドバンテージは大きく、この日は蝉川の後にティーショットを打つ比嘉が、圧倒的な飛距離を見せられたプレッシャーなのか、ドライバーショットを曲げるシーンが何度かあったほどだ。

「蝉川はパワーヒッターにありがちな左へのミスが少ないスイングです」と小暮博則プロが解説する。

「バックスイングでは両手を伸ばしてフェースを閉じながらインサイドに上げており、高く上げたトップではシャフトが飛球線とクロスします。ただ、シャットに上げながら、トップからの切り返しやダウンスイング、インパクトにかけて強烈な左腰リードでドライバーを振り下ろすことでフェースはスクエアに戻っており、左へのミスを気にせずに振り切ることができる。大きな円弧を描くスイングなのでヘッドが走ってボールは飛び、そのうえ、引っかけのミスを心配しなくてもいい完成度の高いスイングだといえます」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出